現代の葬儀において、所要時間に大きな影響を与えているのが「初七日法要」の扱いです。本来、初七日法要は命日から数えて7日目に行う儀式ですが、親戚が何度も集まる負担を軽減するために、葬儀・告別式の当日に併せて行う「繰り上げ法要」が一般的になっています。この繰り上げ法要には2つのパターンがあり、1つは告別式の式次第の中に組み込む「式中初七日」、もう1つは火葬から戻ってきた後に行う「戻り初七日」です。どちらのパターンを選ぶかによって、当日の拘束時間が何時間変わるかが決まります。「式中初七日」の場合、告別式の時間が15分から20分程度延長されるだけで済むため、全体のスケジュールは非常にコンパクトになります。一方、「戻り初七日」の場合は、火葬場から戻ってきた後に改めて法要を行うため、移動と準備を含めて1時間程度の追加時間が必要になります。時間的な効率を重視するならば式中初七日が有利ですが、地域や宗派によっては火葬を経て骨の状態になってから法要を行うべきという考え方もあり、どちらを採用するかは葬儀社や僧侶との相談になります。遺族としては、初七日を当日に行うことで、葬儀の1週間後に再び会場を手配し、食事を準備する手間と時間を大幅に削減できるという絶大なメリットがあります。参列者にとっても、一度の参列ですべての儀式を終えられるため、特に遠方からの参列者には喜ばれることが多いです。数字で比較すると、当日に行わない場合は後日改めて3時間から4時間を費やすことになりますが、当日に行えば1時間程度の延長で済みます。この「繰り上げ法要」の普及により、葬儀当日の拘束時間はかつてより長くなりましたが、トータルの供養にかかる時間は劇的に短縮されました。何時間を葬儀に費やすかという計算において、この法要の有無は非常に大きな変数となります。葬儀の案内状に「式後、初七日法要を執り行います」と記載されている場合は、通常よりも1時間長めに滞在することを想定して、帰りの交通機関やその後の予定を組むことが大切です。時代の変化に伴う合理的な時間の使い方は、現代の供養のあり方を象徴しています。
初七日法要を葬儀当日に行う「繰り上げ法要」のメリット